販促効果を高めるアテンションシールのアイデアと印刷技術

魅力的なアテンションシール & POPシールの
4つのアイデアと印刷のポイント
かつてアイキャッチとして広く利用されてきたアテンションシールやPOPシール(以下アテンションシール)は、購入後にゴミとなり捨てられていくため、環境への配慮からその使用が控えられる傾向にありました。一方で売場では、特定の機能性商品においては一目でわかりにくい情報を効果的に伝える必要があり、そのためにアテンションシールを必要としている状況があります。
ゴミになる装飾を省いたパッケージがトレンドの昨今。私たちはアテンションシールを貼る意味を考え、自社のシール印刷、加工技術、知見を駆使し製造した情報訴求力を持ったシールをご提供いたします。
※サンプル請求やお問合せは こちらから ご相談いただけます。
アテンションシールとは
アテンションシールは、商品やパッケージに貼り付けることで消費者の視線を集め、商品の魅力や重要なメッセージを効果的に伝えるシールです。
競争が激しい化粧品業界やデザイン重視の分野では、アテンションシールのデザインが販売促進に直接的な影響を与えるため、その視覚効果は重要なマーケティング要素となります。
本記事では、魅力的なアテンションシールを作成するためのデザインアイデアや印刷のポイントを詳しくご紹介します。アテンションシールを駆使してブランドや商品に新たな価値を加え、消費者の心をつかむためのヒントとなれば幸いです。
アテンションシールの4つのアイデア
アテンションシールを効果的に活用するための4つのアイデアをご紹介します。
デザインやメッセージの工夫はもちろん、機能性を高めることにより商品やブランドの魅力を最大限に引き出します。
1. バージン性を持たせたATシール
従来のアテンションシールに機能性をプラスした一石二鳥の多機能型シール。アテンションシールの粘着面積を増やすことで今までシュリンク等で補っていた商品のバージン性を追加します。
※バージン性/商品が未開封の状態
2. 吊り下げ機能を持ったATシール
従来のアテンションシールに機能性をプラスした多用途に使える便利なシール。アテンションシールに穴を開けることで、これまで平置きしていた商品をフックに吊るして陳列可能に。限られたスペースを有効活用し、陳列の幅を広げます。
3. 色再現性の高いオフセット印刷
オフセット印刷による最大8色印刷で魅せるアテンションシールです。写真の色再現と白2回印刷による隠蔽性、ニスによる多彩な表現が可能です。特殊な印刷の組み合わせで、お客様が求めているイメージを最大限実現します。
4. シールが2層になったATシール
従来のアテンションシールの下にもう一層シールが隠れている遊び心のあるシール。
上層はアイキャッチ目的の情報シール。下層はインテリア機能のある模様や、おみくじなどのランダムなイラストを印刷することも可能です。
印刷のポイント
アテンションシールを効果的に制作するためには、印刷技術や素材、シール加工の選定が重要です。ここでは、シール印刷における専門的なポイントをご紹介します。
1. 印刷方式の選択
アテンションシールの印刷には、用途や枚数に応じた印刷方式を選択します。
例えばデジタル印刷は、少量の製作やカスタマイズに最適で、短納期が可能です。デザインをすぐに反映できるため、トレンドに敏感な業界において特に有効です。またオフセット印刷は、大量生産に適しており、コストパフォーマンスが高いのが特徴です。色彩の再現性も優れており、企業のブランドカラーを忠実に再現できます。一方使用する色数が限定的で、コストを重視するようなケースにおいては、凸版印刷も選択肢に入ります。
オフセットシール印刷
オフセット印刷は、インクを版からブランケットに転写し、シール素材に印刷する方式です。この方式は細部まで精密に印刷でき、色の再現性が高いことが特徴で、大量印刷に適しています。特にフルカラー印刷に優れており、グラデーションや複雑なデザインが必要なアテンションシールの制作に向いています。コスト面では大量印刷でコストダウンが可能ですが、少部数では割高になることがあります。
凸版シール印刷
凸版印刷は、印刷したい文字や図柄の部分が凸状になった版を用い、インクをのせた後に紙へ直接圧力をかけて転写する印刷方式です。印鑑やスタンプと同様の原理であり、日常生活でも馴染みのある技法の一つです。この方式は輪郭のシャープさと安定した仕上がりに優れており、くっきりとした印刷表現が可能です。ただし、グラデーションなど細かな再現性にはやや制約があるため、アテンションシールのデザイン表現にも注意が必要です。
小ロットからの対応が可能であり、オフセット印刷と比較しコストを抑えられる点も特長の一つです。
デジタルシール印刷
デジタル印刷は、版を用いずデジタルデータから直接印刷する方式です。小ロットや短納期に強みがあり、バリアブル印刷(可変情報印刷)も可能なため、異なるデザインや個別情報を必要とするシールに適しています。少部数から低コストで多彩なデザインを実現できるため、多様なアテンションシール制作に柔軟に対応します。
2. 素材の選定
アテンションシールの素材選びは、商品の用途や目的に合わせて行うことが重要です。
光沢紙やマット紙は、一般的なシールに適しています。光沢紙は鮮やかな色合いを引き立てる一方、マット紙は落ち着いた印象を与えます。
耐水性素材や耐油性素材は、食品や化粧品など、特定の環境で使用されるシールに向いています。これにより、商品の品質を保持しつつ、視覚的な魅力を損なうことなく、機能性を提供します。また環境に配慮した素材も取り扱っています。こちらから
素材に迷う場合には、用途や使用環境に応じた最適な素材をご提案いたします。
3. 接着面のコントロール/糊ごろし
「糊ごろし」とは、シール・ラベル印刷において、粘着素材の一部または全面の接着力を無効化する加工技術です。
この処理を施すことで、特定の部分が貼り付かないように調整でき、用途に応じた多様なシール設計が可能になります。
加工方法は2つあります。1つは、シールの糊面にニスを塗り、接着力を無効化する方法で、版を作ることで自由な形や面積に設定できます。もう1つは、特殊なフィルムを粘着面に貼る方法です。
アテンションシールを商品パッケージに浮かせて貼ることで立体感のあるデザインを演出したり、封留めとして活用することで機能性を高めるなど、デザインの自由度を広げる重要な技術です。
デザイン面

糊面から見た状態

▼ 接着範囲を限定した例


のりあり
のりなし
4. シール表面加工
シールの表面加工は、デザインの印象を大きく変える要素です。
例えばラミネート加工は、シールの耐久性を高め、光沢感を与えます。特に水回りで使用されるシールには、水分から保護する効果があります。
箔押しや型抜きは、他にはない独自性を持たせる加工です。
これらの加工を取り入れることで、ブランドの高級感や特別感を演出することができます。

5. コストと数量
シール印刷では、数量や仕様、製造工程によってコストが変動します。
少量の印刷の場合は、デジタル印刷が経済的ですが、大量生産を考える場合は、オフセット印刷を選ぶことで、単価を抑えることができます。
コストパフォーマンスを意識した発注を心掛けることが、長期的なコスト削減につながります。これらの印刷ポイントを考慮することで、アテンションシールの品質や機能性を最大限に引き出すことができます。
FAQ /よくある質問
多くご質問いただく内容を集めました。
用途や使用環境を加味し、小ロットに適した製造工程をご提案いたします。コストについてもお気軽にご相談ください。
テストは必要ですが、フィルムの厚さを調整し、粘着を完全になくす方法で実績があります。
経済的な観点から、1,000枚以上のご注文をお勧めしています。ただし仕様により異なりますのでご相談ください。
一例として、カラー4色+白+糊殺しの計6色にすれば単価も版代も下げられます。
仕様にもよりますが、納期は10日~2週間程いただいております。デジタル印刷の場合は、短縮できることもあります。
食品系・工業系などが多いです。新潟県ということもあり、お酒関連の実績も多くあります。
まとめ
アテンションシールは、効果的な販促ツールとして非常に重要な役割を果たします。
本記事では、魅力的なデザインアイデアと印刷ポイントについて詳しくご紹介しました。さまざまなアプローチを活用することで、商品やブランドの魅力を引き出し、効果的に訴求することが可能になります。
また、印刷技術や素材、加工方法の選択は、シールの品質や機能性に直結します。ターゲットに合わせた戦略的なアプローチを取り入れることで、より効果的なアテンションシールを制作し、販促活動の成功へとつなげることができます。
私たちはシール印刷の専門家として、お客様のニーズに応じた最適なご提案をいたします。
アイデアを形にするお手伝いをいたしますので、お気軽にお問合せください。
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オフセット印刷による写真の色再現や白版の隠蔽性、二層シールの遊び心、吊り下げ仕様やバージン性など、ぜひ実際に手に取ってお確かめください。
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